「どうしたの美羽………」 社会の時間が終わった瞬間、優衣は美羽の元へ駆けつけた。 奇妙な行動をとった親友を案じてだ。 お気に入り、と言っていたシャープペンシルを真っ二つにしてからの彼女は机に倒れこんでいた。 PSPを水に落とした時と同じぐらいの落ち込みぶりのように見えた。 「………ねえ優衣」 弱った魚が喋れればこういう風にしゃべるんだろうな、と優衣は考えつつ 「どしたの」 やさしく答えた。