「………えーと。これって新曲だよね?」


いつ発売するの?と美羽は新しい話題を出した。


しかし彼はかぶりを振った。


「え?発売しないの?」


「する予定はない。それに」


瀬田は美羽の頬に手を添え、自分の頬を緩めた。


「この歌に込める想いは」


キミだけに


影が二つに重なった。