「また何かあったの?」


「何にもないから怒ってるんじゃないの!」


ばしんっと美羽は怒りに身を任せ机に平手をたたきつけた。


優衣と弁当箱が一瞬宙を浮いた。


「なんか隠し事してるし………ずっとなんか書いてるし!」


「新作なんじゃない?」


「それだったら教えてくれるはずじゃん」


突然美羽が何か思いついたような顔になった。


「まさか浮気とか………!」


「あーないない。瀬田君に限ってそんなことないわー」


優衣は即答した。