美羽は最初のほうは渋ったが、最後のほうでは諦めていた。 それ以上何もいわず、ただ膨れていると 「いずれわかる」 去り際に瀬田がそう教えてくれた。 美羽をからかって遊んでいたらしいが、彼女が黙りこくったのでその遊びは続行できなくなったので、ちょっとだけ答えを明かしたといった感じだ。 「いずれって………」 「じゃあ」 付き合ってた前と変わりない様子で彼は右の道路を渡って行った。 変わったところといえば、ちょっと笑うようになったところだけか。