「へぇ………夏目、てめぇの女か?」


ボスの眼の色が変わった。


「てめぇ!美羽をそんなうすぎたねぇ目で見るんじゃねえ!」


物色するような眼に、夏目はキレた。


ボスは怖くねぇよという目でずんずん夏目と美羽のそばに寄ってきた。


夏目は立ち上がろうとするが、腰が抜けてしまったように力が入らないようだ。


じっと髭をなでながら、美羽を見ろしてくる。


美羽は必死の形相で睨みつけて、相手への敵意を表したが鼻で笑われてしまった。


やがてボスは満足そうに頷き


「なかなか可愛いじゃねぇか。あんたが俺らと一日遊んでくれんならそいつ、見逃してやってもいいぜ?」


と品のない笑顔になった。