「次の曲ってもう決まってるの?」 「………」 「コンセプトだけでも教えて!」 「………」 めげない優衣にうっとおしさを感じていなさそうな涼しげな顔をしたまま瀬田は黙々と歩いていた。 美羽は胸の高鳴りを抑えつつ、期待に胸を膨らませていた。 これってチャンス? 昨日何て言ったの?って聞くチャンスじゃない? 美羽は赤くした頬をおさめようとしながら思う。 有名人だからといってもたかが一緒の学校に通うクラスメイト。 会話をするのにこんなに躊躇しなくてもいいのではないか。