優衣の後悔が真になったのはたった数日後の話だった。
いつも通り美羽と優衣と登校した瀬田が自分の下駄箱を開けてみると、一枚の紙がヒラリと舞った。
サイボークのような表情でそれを拾い、中身をみると
「………」
瀬田の表情が一変した。不可解で不可思議な物を見つめる科学者のような瞳。
その手紙を凝視していると向こう側からひょっこり美羽が顔を出した。
「瀬田君?どうしたの?」
「………なんでもない」
さり気なく紙をポケットに突っ込み彼は何食わぬ顔で美羽のほうへと歩み寄った。
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