それは置いておくとして、一番気になっているのは美羽の瀬田への印象だ。
下ということはない。態度からそう察することができた。
だったら中上のどちらなのか。最上というのは信じたくはないがあるかもしれない。
そうだったら自分はどうするのかと自分が一瞬分からなくなった。
だがすぐに自我を取り戻した。
美羽に近づく男は許さない。
自分が男の中の男だと思っている夏目以下の男など話すことすら許さない。
病院行きかペンが握れないような体にしてやるつもりでいる。
自分より上の男など見たことがない彼にとってそうとしか考えられなかった。
だがもしそんな男が現れたなら。
好きな女にはいい男と付き合ってほしい。
不承不承承諾してやろう。


