優衣はノーマルプリンノーマルプリン、と言っているので普通のにしたようだ。 夏目は扱いの違いに思わず美羽を睨みつけたが、素知らぬ顔で彼女はそっぽを向いた。 代わりに隣で飄々としている瀬田を睨みつけるが、こっちも無視される。 気取りやがって!と怒りと嫉妬の炎を盛大に燃やした。 だがそれを口に出して訴えるのは得策ではない。 なぜかこの男に肩入れしている美羽に悪印象を与えたくなかったのだ。 早く、と目で訴えてくる優衣に根負けして 「………コーヒーで」 とウェイトレスに告げた。