「へ~じゃあ4人で行こ!」
瀬田君もそれでいい?と美羽が聞くと数秒置いてうなずいた。
気に食わなげに夏目は頭の後ろで手と手を絡ませた。
バチッと火花が一瞬瀬田と夏目の間を走りすぎたように優衣には見えた。
優衣は眼をこすり、信じられない思いで瀬田に目をやった。
無表情でどこかを見ている彼を見て、見間違いだと無理やり納得した。
何か一騒動ありそうで優衣はため息をついた。
常識人である私が尻拭いしなければならないんだろうな、とポツリと心の中で呟いた。
プリンへの情熱のともしびは徐々に薄れている。
メニュー