「衣いい感じ………ねぇ美羽ー。今日さ」
優衣が甘えた声を出した。
きたか、と美羽は内心で肩をすくめた。
「はいはい。どっかのカフェ行こうね」
「やったー!ありがとう美羽!」
箸を振り回して歓喜する優衣に、美羽はあきれたため息をついた。
嫌っていったら数日は口きいてくれない癖に。
甘味に関してはうるさくワガママな友人に、彼女は振り回されっぱなしだった。
近頃はなれてきてか、あまり嫌だと思わなくなった。
慣れって怖いな、とつくづく思うのであった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…