「歌?めったに歌わないな………カラオケいった時ぐらいしか」
もっともな返答を返し、美羽はあっと声を上げた。
「冷えピタもう熱い?ちょっと新しいのとるから」
またビニール袋をかき回しケースを取り出した美羽に、彼はひっそりいった。
「………こんど………よかったら………」
「たっだいまーー!」
金属製の扉が勢いよく開け放たれた。
どっしどっしと2つの荒い足音が近づいてきた、とおもったらあっという間に優衣が姿を現した。その後ろには堺が自縛霊のように立っている。
「あら?お邪魔だったかしら奏」
微妙な顔をしていた瀬田に気付き、にやりと人悪く唇をゆがめる堺に
「………」
無言の圧力を浴びせかける瀬田。


