「はっ?なんで?」 「病人を一人にさせるつもりかな?ん?」 含みのある笑みを向け、堺は身をひるがえした。 「それじゃあ優衣さん。行きましょうか」 「はい優子さん!」 下の名で呼び合う仲になっている二人は、同じぐらいの肩幅を並べ消えていった。 美羽は急展開についていけず、 「………えぇ?」 あっけにとられていた。 しばらくベッド近くのソファに腰を落ち着け、足を組んだ。 膝の上に両肘を乗せ、ぼけーと賞が大量に飾られてる壁を見つめる。