「………あっ瀬田君起きたみたいよ」 「優衣が騒ぐから!」 「………あの」 お玉を片手に優衣を睨みつけてる美羽に、恐る恐る尋ねる。 「なんで………いるの」 「風邪ひいたっていうからー心配してね!」 なぜか優衣が胸を張って答えた。 「ちが………」 見舞いにきたんだといったなら理解できる。 しかしこのマンションには自分ひとりしかいないはずだ。 どうやって中へ忍び込んだんだ――――?