「………姉ちゃん、誰に送ってんの?」 「きゃっほいっ!?」 集中していたときに、背後から声をかけられた。 携帯を隠しながら振り返ると弟の護がそこにいた。 キッと目を吊り上げ、 「急に後ろから声かけないでよ護!ビビったじゃない!」 護は苦笑しながら濡れた短髪をタオルでかき回した。 「わりぃわりぃ。で、誰?男?」 「男だと!?」 がったーんっと椅子ごとひっくり返ったのは父だ。