てっきりそのままの声で、棒読みしてくれると思い込んでいた美羽は拍子ぬけた。


拍子ぬけながらも、慌てて熊のストラップがついた自分の携帯を取り出す。


しばらくお待ちくださいの表示がしばらく出て、交換完了の文字が浮き出てきた。


『………電話番号』


『え?』


『030-267………』


『めっメモ取るからもう一回!』


『030………』


そして成り行きで電話番号までゲットした美羽であった。