内容はそんなものだった。 ずっと私が寝ていたらどうするんだ――――とのツッコミを予期していたらしく、先に書かれた美羽はしかめっ面をメモ帳に向けた。 はぁと息を吐き、後ろの窓を閉める。 しっかり施錠する。 もう帰ろう、と美羽は心の中でつぶやいた。 どうせ分かんないし―――――毒を吐き、手元の数学セットをかたづけつために手をつけたところだった。 「………帰るの?」 「うわっ!」