そろそろ秋の葉も散り終わるころだ。


枯れていき、地へ帰る落ち葉を見ていたらセンチメンタルになる。


ただでさえセンチメンタルなのに、と美羽は図書室でテスト勉強をしながら思った。


閑とした図書室には自分と優衣がシャーペンを走らせている音しかしない。


優衣はたまにさぼって本を探しに行くのでそれすら時にしか聞こえない。


葉が散り終われば期末テストという関門が待ち構えている。


成績が低空飛行の優衣が教えて!というのでついててあげてるのに。


美羽はあきれを通り越し苦笑すらでてこない。