きゃあきゃあ黄色い悲鳴を上げている女子の隙間から瀬田を見つめる。 するとはち合わせたように目が合った。 目が会うたびにうれしくなっていたのに、何故か心苦しい。 始めて美羽から目を離した。 次元が違いすぎる。 彼が神ならば私は人間。 空の青さは、急速に色あせたようだ。 悲しそうな顔をしてうつむく美羽を、優衣は黙って見守った。