「………」
「何をしてるんですか!早く歌いなさい!」
「もっもういや………」
ついに美羽は思いを口にした。
それを冷たく日笠は切り捨てた。
「何を言ってるんです!さっさと歌いなさい」
「いやです………!」
「歌いなさい!」
「いや………!」
ぽろぽろとくいしばった眼からこぼれおちる涙を見て、日笠は舌打ちをした。
「………泣きやんだらあとで歌いなさい。次!」
美羽の肩をつかみ、雑に横に押しのけた日笠に、優衣は本気の殺意を覚えた。
美羽と仲がいいクラスメイトも同じ思いだったのかもしれない。
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