プルルルルル……

シンとした部屋に無遠慮に鳴り響く着信。


「もしも〜し」

『先生!! 原稿あがりましたか!?』


耳がキンキンする。


「ん〜あとちょっと!」

『急いで下さい! 僕もすぐ伺います!』


ガチャッ

プープープー


一方的にかけてきて、

一方的に切られた電話。


イライラするなぁ……




〆切りギリギリまで仕上がってない私が悪いんだけどさ。


毎度毎度、〆切りに追われて
物書きも楽じゃないわね。



そう思いながらも、私はキーボードを叩き始めた。