それからも、私は度々その公園に訪れた。 そしてそこには いつもお爺さんがいた。 ある日 少し風の強い時があった。 ぴゅうっと吹いた風に 私の斜め前のベンチに座った、お爺さんの茶色い帽子が飛ばされる。 その帽子は、 私の足元に転がった。