「あ、あれ?宮澤さん?どしたの?俺の話聞いてる?」 「あ、あ、ゴメンゴメン!聞いてる聞いてる!!でも、もう一回言ってくれたら嬉しいかな、なんて」 「え…。宮澤さんって、なんか親しみやすくていいな、って。ちょっと恥ずかしいな」 キャー!!! 春だわ。 ついに春が来たわ。 「あれ、宮澤さん、聞いてる?」 「あ、もちろんですわ!」 「ですわ?」 ヤバッ、つい妄想と混ざっちゃった。 「あ、違う違う、ですわじゃなくて、電話っていったの。」 「電話が、どうかした?」 「え?電話…電話…」