「だって……誰くるの?」


あたしには、会いたいような、会いたくないような人がいて──。


「さぁ? 気になるんなら、いっちゃんにでも聞いてみれば?」

「うーん……」



いっちゃんとは学校が別々だ。


ハガキがきたからきっと、幹事の仕事もしてるんだろうし。


それに“誰くるの?”なんて、探りをいれるようなことも、ちょっとなぁ……。




「行こうよ。卒業したら、それはそれでなかなか会えないと思うよ?」

「うん、まぁ、ね……」



それはもちろん、わかってるんだけどさ……。