「同窓会のハガキ、きた?」

「きたきた。でもまだ高校も卒業してないのに早くない?」

「受験で本格的に忙しくなる前にやろうってことらしいよ?」

「ふーん」



三年生の春、突然家に同窓会の案内が届いた。



差出人は委員長だった松尾といっちゃん。


“進学も就職も未定も全員参加”

ハガキの最後には、あまりうまいとは言えない、松尾の手書きのメッセージがそえられていた。




「久美、行くの?」

「唯は行かないの?」


食べ終えたばかりのお弁当箱を包みながら、久美が首をかしげた。