「そう言えば……。紗依子、気づいていたみたい。私達のこと」

「ふーん。で、話したのか?」


「聞かれそうになっただけ」

「もういいんじゃないか、話しても。真央だって心苦しいんじゃないのか? いつまでも黙っているのは」


「ん、まぁね。今度、機会があったら話して……あっ! そう言えば遥ね、来月結婚するんだって」

「そうか。もうそんな歳なんだよな」