コイ ノ カタチ

あたしは久美の背中を向けたまま、小さくつぶやいた。



「余計なこと、しないでよ」


「唯……」



近づいてくる足音が聞こえる。



「……っていうか、いつから知ってたのよ?」


すぐ近くで止まった足音に、くるりと振り返った。


それから、顔を見られないように、そのまま久美の肩におでこを乗せた。