コイ ノ カタチ

非常口らしきドアを開けて──絶句した。



「あれ? 三浦?」


ドアを開けた先にいたのは、ケータイを手にした彼だった。


「な、なんで!? どうしてここに……!?」

「え? 三浦が呼び出したんじゃん? なに言ってんだよ?」


「えっ?」


……。


混乱した頭の中。

それでも、久美のニヤリとした顔が浮かんだ。


久美のやつ……。


でも、なんで?


久美に話したことなんてなかったのに。

そんなにバレバレだっ……。



「で? 話ってなに?」