【短編】ツンツン俺の愛言葉


ーーー放課後。

また、いつもの女達がべたべたしてくる。

俺はそこまで非情な男じゃないから毎日毎日来られれば顔だって覚えてしまう。

記憶喪失にでもなれればいいのに。

そう思ってたら、さっきまでべたべたしながら
「今日はー、タチと~…カラオケ行って~…」

とか、言っていた奴が

「ねぇ、タチ~?紺野さんと付き合ってんの??べたべたしててもなんも言わないしぃ…。ああ…ごめん!タチ。違うよね。タチは飽きたんだよね。」

「あははっ…」


…ピクッ…。

…プツン…。

沙希が怯えたように肩を上げたのと、
俺の血管が切れたのが同時だった。










「…うるせえよ。」