【短編】ツンツン俺の愛言葉




でも…


「ぇ…ふぇぇっタ…ぐずっ……ぇ…タチィ!…」



何回も、何回も


俺の名前を呼ぶから。

泣きながら、愛おしそうに呼ぶから。


あんなに、言いたい事を言わない
溜めこむ沙希が大きな声で、俺を呼ぶから。





「…何?」

気付いたら、沙希の前に居て。