ーーー朝、下駄箱前。

ギリギリだ。

沙希はいつも早いから、会わなくて良かった。
いや、会いたいけど。
朝から、あんな殺人やりかねない可愛い顔を見れたら嬉しいけど。

でも…
やっぱ、気まずいよな…。

そんな事思ってたら、

…ッ!!

いた。

ーーーぱっ!

目が合う。

…気まずい…。でも、ごめんって抱きしめたいよ。

俺は…





…目を、……逸らした。




………スッ…

沙希の横を通り過ぎる。
なんて、ヘタレ。俺は、最低だ。