「あ、それなんだけど。
・・・お前その靴下どうした?」
ぬぁ・・・!!そ、そう来たか・・・。
「べ、別に・・・何色がいいかわかんなかったからしょうがないでしょ?!」
ホント、なんで黒の靴下穿いてきちゃったんだろ・・・。
「分かんなかったのか?」
素っ頓狂な声をあげる、目の前の見知らぬ男子。
「え、そうだけど・・・」
あまりに普通にビックリする相手に私もつい、普通に答えてしまった。
「よ、用事はそれだけ?じゃ、私急いでるから、行くわ」
白のハイソックス買ってこなきゃ。
男子に背を向け、また廊下を歩こうとする。
「あ・・・待てよ」
「・・・なに?」
今度はなに・・・。
