「実は、この二百万円は田中から奪い取ったものなんです」
山崎生徒は、いきなり、そう告げた。
「も、もしかして…」
真由美は田中を殺したのが山崎と河合だと一瞬思った。
「もしかして?」
山崎は聞き返す。
「田中を殺したのは…」
「いいえ。安心してください。私たちは田中から七百万を奪っただけで、殺してはいません」
「ビックリしたあ。でも、どうやって奪ったの?」
「はい。私と河合さんは、五月たちが月曜日にゲイの人から恐喝した金を分けることを知っていました」
「河合さんの盗聴器で分かったのね?」
「その通り!」
山崎生徒は児玉清の物まねをした。
「こ、児玉清や」
河合が不慣れにつっこむ。
山崎生徒は続けて話す。
「月曜日に三人でお金を分けやがることがわかったのですが、その時点ではまだ強奪計画はありませんでした。月曜日になって、五月ら三人は早めにバーを出た、と河合さんからメールをもらいました。三人が居ないならと思い、私はバーに飲みに行ったのです」
「おもしろくなってきた。それで?」
山崎生徒は、いきなり、そう告げた。
「も、もしかして…」
真由美は田中を殺したのが山崎と河合だと一瞬思った。
「もしかして?」
山崎は聞き返す。
「田中を殺したのは…」
「いいえ。安心してください。私たちは田中から七百万を奪っただけで、殺してはいません」
「ビックリしたあ。でも、どうやって奪ったの?」
「はい。私と河合さんは、五月たちが月曜日にゲイの人から恐喝した金を分けることを知っていました」
「河合さんの盗聴器で分かったのね?」
「その通り!」
山崎生徒は児玉清の物まねをした。
「こ、児玉清や」
河合が不慣れにつっこむ。
山崎生徒は続けて話す。
「月曜日に三人でお金を分けやがることがわかったのですが、その時点ではまだ強奪計画はありませんでした。月曜日になって、五月ら三人は早めにバーを出た、と河合さんからメールをもらいました。三人が居ないならと思い、私はバーに飲みに行ったのです」
「おもしろくなってきた。それで?」



