んー、と真由美はうなった。
「それだけでは、と思っていますね?」
「まだ何かあるの?」
「はい。それだけだと根拠に欠けますので、実は、ご主人が亡くなられた場所を調べたんです」
「まぁ、そうなの? 駅の南側よ」
「はい。過去の新聞記事から調べました。駅の南側は住宅街で飲み屋なんて一店舗もないんです。これは、M市の人間なら誰でも知っていることです」
「ええ、駅の北側で飲んで南側に出たんでしょう」
「いいえ。脚を怪我していて、ベロンベロンの人間が南側まで歩いていけるとは到底思えません」
「ええ、そうね。そうだわ」
「それに、家に帰えろうとする者が、駅を飛び越えて南側に行くはずがないんです」
「誰かに南側に連れてこられた、ということね?」
「そうです」
「それだけでは、と思っていますね?」
「まだ何かあるの?」
「はい。それだけだと根拠に欠けますので、実は、ご主人が亡くなられた場所を調べたんです」
「まぁ、そうなの? 駅の南側よ」
「はい。過去の新聞記事から調べました。駅の南側は住宅街で飲み屋なんて一店舗もないんです。これは、M市の人間なら誰でも知っていることです」
「ええ、駅の北側で飲んで南側に出たんでしょう」
「いいえ。脚を怪我していて、ベロンベロンの人間が南側まで歩いていけるとは到底思えません」
「ええ、そうね。そうだわ」
「それに、家に帰えろうとする者が、駅を飛び越えて南側に行くはずがないんです」
「誰かに南側に連れてこられた、ということね?」
「そうです」



