河合亜美は自分がエイズウイルスに感染していることを知った。

心当たりは、五月義隆しかなかった。

二度と話すことはないと決めた男だが、被害が不特定多数に及ぶのを危惧した河合は五月義隆に電話をした。五月義隆がエイズであると告げるためにである。

しかし、驚いたことに、五月義隆はその事実を知っていたのだ。

それを隠して、○△公園でやりまくったり、秋山、田中とやりまくっていたのである。

河合は五月との電話を切ると、直ぐに警察に通報した。

正確に言うと、“警察に”ではなく“以前、佐竹の件で世話になったことのある青山刑事”に通報したのだ。

そこで、青山刑事は「とりあえず、会って話をきく」と河合亜美を呼び出して殺害をした。

その後、五月義隆が(河合亜美殺害の責任をとるために)自殺をしたようにみせかけたのである。