「な、何をいきなり失礼なことを! どんだけ~。あっ!!」

「…。あなたはゲイですね?」

「だからどうした?」

「そして、あなたは五月に盗撮され、金銭を要求されたことがある」

「よく分かったな。そうだ。俺は数年前、○△公園で他人がやっているところを覗きながら、一人エッチをしていた。その姿を五月に盗撮され、金を支払ったんだ。もちろん、その時、五月の名前は知らなかったがな」

「あなたは、佐竹が五月を刺したときに担当した刑事では?」

「ああ、そうだ。五月を見たときは驚いたさ」

「ここであったが百年目というやつですね」

「しかし、五月は俺には気付かなかった。俺のことなど忘れてやがったのさ」

「そこで、あなたは五月の名前や住所などを知り、復讐をしようとしたわけですね」

「……。」

青山の沈黙はここまでの山崎生徒の仮説を認めていることを表していた。