「わからないわ……。そうだ! 今から一緒に五月の部屋に行ってみない?」

「入れますかね?」

「とりあえず、いきましょうよ」



―――

「あっさりと入れてもらえましたね」

「ええ。ビックリしたわね」


二人は大家に、五月義隆の親戚と嘘をつき、部屋にあげてもらったのである。

二人の他には、五月義隆の家族の者は来ていないようであった。


この部屋で河合亜美の遺体が発見されたのである。

誰が殺したのであろうか?

二人は手をあわせる。

そして、何か手がかりがないか部屋中を探しだした。

これといって、何も出てこない。


諦めて帰ろうとしたその時である。

「先生! こんなのが出てきました」

山崎生徒が見つけたのは、ぶっといバイブであった。