あの頃のあたしは、本当に幸せだった。


「美麗!!ダーリンがお待ちだよ。」
「かんなぁ・・・」

甘菜の言葉であたしは赤くなってしまう。
「行こうか。」



海くんがそう言ってあたしの手を握ってくれるのが何より嬉しかった。

毎日2人で駅まで歩く。何よりも幸せな時間だった。