LOVE〜強さに隠した涙〜



『バカもアホも同じだボケ!!』
《違ぇよ!!》
『違わねぇ』
《違う!!》
『違わねぇ!!』
《違う!!》


変な言い争いをしている場合ではないと望夢が本題を切り出した。


『で、用件は何?』
《あ?…………あ、あぁ!腹、減ってねぇか?》
『腹?………別に』
本当は、倒れそうなくらい減っている。
《嘘つけ!ろくに食ってねぇだろ》
今までとは違う強い口調。
《お前、細過ぎだぜ?もっと食えよ》
『食ってるよ』
《強がんなよ…。俺じゃ頼りねぇかもしんねぇけど…辛い時は頼れよ!腹減ったんなら腹一杯食えよ!じゃねぇと…一馬、悲しむぞ》


何も言えなかった。
言い返すことが出来なかった。