LOVE〜強さに隠した涙〜



唾を吐き捨て、落ちたスクールバックをからい直す。

『立てっか?』
佐野に歩み寄り声を掛けた。
「あぁ。でも、やっぱお前強ぇな!!」
『お前が弱いだけだから』
「違ぇよ!!あれは、お前の喧嘩見たかっただけだって!!」
『あ〜そ』
「まぢだって!」
『あ〜ハイハイ…。』

そんなやり取りをしている内に、家の前まで着いてしまった。


『じゃ、アタシ、此処だから』
「おう♪………って、お前ん家此所!?」
『そうだけど…何だよ…』
「いや、俺ん家も此所…」
『は?嘘だろ!?』
「まぢだよぉ♪良かったなぁ♪」
『何でだよ!!全然良くねぇ!!』