6限目まで終わり、校門を出ると「よっ」と声を掛けられた。声の方に目をやるとそこには駿さんが居た。 『わっ!!何で此処に居んだよ!』「何だよー…迎えに来たんぢゃんかよ!」 と頬を膨らませ拗ねた。 『それはどぉも』 素っ気なく言い、先に歩いていった。 「ちょ、待てよ!」 後ろから駿が駆け足で追いかけてきた。 望夢に追い付いた駿は 「望夢に渡したいものがある」 と真剣な口調で言ってきた。