LOVE〜強さに隠した涙〜



それからというもの柊は望夢にしつこく付きまとうようになった。


「望夢ー!!!よっ!今日も天気がいいなぁ♪」
『……………よぅ』
「ちっせぇなぁ!!挨拶はもっとでっけぇ声でしねぇと!! こんな風に…………」

そう言って柊は


「皆おっはよぉーーー!」


と、ドでかい声で叫んだ。
周りの生徒はドン引き……
というか、2人は注目の的だ。
しかも、"あの"藤井柊が叫んでいるので怯えているのがほとんどだ。
すかさず、
『バカ!!デカ過ぎんだよ!!』
と柊の口を押さえ、睨みながらながら言った。

「お前の声がちっせぇから俺が手本見せてやったんだろ(笑!?」
『意味わかんねぇ…』



周りから見れば仲の良い2人だろう。
しかし、望夢からすればただの迷惑だ。