龍蛇…………。
どこかで訊いたことがあるような名前だ。
「その仔は龍蛇とは何も関係無ぇ。だから、放してやってくんねぇか?」
駿は、望夢を解放するよう、交渉した。
「相手の願い聞ける程、この世界は甘くはない」
しかし、一向に放そうとはしない。
ここで、最後の賭けに出た。
「じゃあさ…手錠だけでも外してやってくれ…」
「それが、人に物言う態度か、小僧?」
憎たらしく言う、葉巻ジジイ。
駿は、躊躇わず地べたに膝をついた。
「放してやって「放してやって下さい!!!」
駿が頭を下げる前に、誰かが前に入り込んで、頭を下げた。
頭を下げた人物とは………。
『………さ……の?』
