LOVE〜強さに隠した涙〜



その場に居た全ての人物が、驚いた。

「そ…総長!何で…」
来ていたのは駿だった………。
驚くのも、無理はない。
つい先程まで、病室で寝ていたのだから…。それも、脇腹を刺されているのだ。
そんな状態でここに辿り着けたのは、奇跡としか言いようがなかった。


「その仔を放せと言っている」
依然、駿は睨みを効かせている。
しかし、西條組は望夢を放そうとはしない。

すると、葉巻ジジイが、
「貴様、この娘に惚れているのか?」
と、ふざけたことを抜かしてきた。
「ジジイには関係ねぇ」
「どいつもこいつも生意気言いおって…」
「龍蛇はみんな生意気なガキだよ(笑)」
駿は、後ろに居る龍蛇面を見渡し、笑い混じりに言った。

『龍蛇…』
望夢は、小さな声で呟いた。