周りが煩く、目が覚めた。
それと同時に腹に痛みが走る。
顔をしかめながら、目を開けると病室で会った新田が目に入った。
新田は、誰かを睨んでいるようだった。
その視線の先には、自分の隣にいる葉巻ジジイが居た。
望夢が目覚めたのに気付いた葉巻ジジイは、
「起きたか…」
と、呟き望夢のコメカミに銃を突き付けた。
「望夢っ!」
咄嗟に叫んでしまった佐野。
望夢の手首には手錠。逃げられない。
「その仔を放せ」
突然、この世の者とは思えない程の怒りに満ちた低い声が聞こえた。
一気に視線が声のした方に集まる。逆光で顔が見えない。
一歩一歩近付いてくる足音。
だんだんと、顔が見えてきた。
やっと見えたその顔は…………
