スカジャンを着た赤髪の女の子。
望夢ちゃんだった。
「望夢…?何でここに…」
どこからか、声が聞こえた。
「鷹女…?」
と、藤井。
「この女、貴様等の仲間だろう?可愛がっているよ」
と、葉巻を吸っているオッサンが喋った。
あの糞ジジイ…ッ!
「んな女知らねーよ!」
「ジジイは下がってろ!」
龍蛇の奴らは、次々に文句を口にする。
「黙れ!」
愚問を止めたのは、意外にも龍蛇副総長、新田怜だった。
「お久し振りですね、西條さん」
新田は、葉巻ジジイに言う。
が、ジジイは知らん顔をしている。
「忘れたんですか?俺の事。新田ですよ。新田怜」
新田の名前を聞いて思い出したというように、頷いた。
「新田の小僧か…久し振りだなぁ。お前、そんなとこに居たのか」
「アンタに"そんなとこ"呼ばわりされる筋合いは無ぇよ」
「見らん内に生意気になりおって…」
「…関係ねぇ」
新田と葉巻ジジイの間には、険悪な空気が流れる。
