LOVE〜強さに隠した涙〜



その頃、望夢は…。


『放せっ!!放せよ、クソ野郎!』
男2人に両腕を捕まれ、そのまま、手錠を掛けられた。
望夢は、その場にあぐらをかいて座った。

「若い子ってのは、元気が良いねぇ」
年を取ったじいさんが、葉巻を吸いながら、その光景を眺め、愉しそうにに頬を緩めている。

『あ〜もっ!さっさとこの手錠外しやがれ!!クソじじい!!』
「クソじじい?ハッハッハ。元気な娘だ。俺を誰だと思ってやがる」
じいさんは、立ち上がり、望夢の顔の高さまでしゃがむと、顎をクイッと持ち上げ、

「西條組の会長だよ…」
と、口角を上げ、不気味に笑った。
『触んなジジイ』
睨み上げる望夢。
「生意気な娘だ…。大人しくしていれば手を出すことは無かったんだが…」
『うっ…』と言う、短い呻き声が聞こえたかと思うと、望夢が倒れ込んだ。


じいさんは、また、椅子に座った。