LOVE〜強さに隠した涙〜



息を切らし、駿の居る病院へ着いた。
受付で駿の病室を訊き、エレベーターで向かった。
駿の居るのは、509号室だった。
1つひとつプレートを確認していくと、

あった!!509号室と書かれてあるプレートが。その下には織田駿と手書きで書いてあった。


入るか戸惑ったが、コンコンとノックをしてみた。
すると、中から「はい」と男の声が聞こえてきた。
返ってきた声は駿のものではなかった。
俯き加減で、ドアを開けると、中にはパイプ椅子に腰掛けた若い男が居た。

「座れば?」と、1つのパイプ椅子を指した。

駿は、所々包帯が巻いてあった。酷い傷だった。

『駿さん…』
と、駿に手をやり呟いた。

「おい…」
と、先程の若い男が話し掛けてきた。

「俺は新田。アンタは?」
『織田です』
「君が望夢ちゃん?」
『そうだど…何でアタシの名前、知ってんですか』
新田と名乗った男に警戒する望夢。

「そんなに警戒すんなよ。それより望夢ちゃん………
ブーブーブー
話の途中で携帯が小刻みに震えた。
携帯を確認した新田は「悪ぃ、また今度」と病室から出ていった。