[なんかー、魂ぬけちゃってんね。
あれは。]
た、魂?
[え、え!?先生‥いなくなっちゃっ
たの‥?]
[いや、この世からいなくなっ
た訳じゃないから安心して。
つーか、おもしろいねー
美胡ちゃん。]
「よしよし」とあたしの頭を
撫でる葵さん。
、なんか落ち着く。
[3日間なんも食ってないん
でしょ?]
[飴食べました]
[そんなんじゃ栄養不足!
俺がご飯つくってあげるから
ちゃんと食べなね?]
葵さんの言葉に
コクリとうなずくあたし。
改めて部屋を見渡すと‥広い。
マンションなのに広い。
白を基調とした部屋は
ちょっとだけ先生の部屋みた
いで胸が痛くなった。

