金髪ヤンキーと保健室の変人は。




――‥‥



[美胡‥?]



コンビニの近くの路地裏に
小さくまるまっているのは

美胡‥なのか?



[ど、した‥それ。]



[なんでもない。]



[とりあえずこれ着てろ。]



黒のジャンパーを美胡に
羽織らせて

俺は、美胡の隣に腰かける。



冷静でいようとするけど
無理だ。


胸元のはだけたシャツに
乱れた髪

冷めきった人形みたいな目。



いつもの美胡じゃないことは
すぐに分かった。